銀魂感想 語りすぎなんじゃないのコレェェ




第135訓男は心に固ゆで卵
『ハードボイルドの語源をしっているか
「固ゆで卵」
そう 今宵の月はまるでハードボイルドだ』
と、エラク渋く始まった今週の銀魂。
渋いわりには、
ジャンプを愛読する坊や達が知るにはまだ早い
ビジネスジャンプを読むようになってから出直してくるんだな』
って、マンガ雑誌読んでる奴にハードボイルドが語れるかー!
というわけで微妙なハードボイルドさを醸し出しつつ、今週のメインキャラご登場。
「マスター
カミュ(ブランデー)ロックで頼む」
「ヘイ焼酎」
って赤ちょうちんかよ!!
安ッいハードボイルドだな!

そんな小銭形の元に一本の電話が。
どうやら事件が発生した模様。
狐火の長五郎なる盗賊が出たとの事。
現場にやって来た小銭形、慌てる岡っ引たちに一言。
「あわてるな…避妊はしろよボウヤ達」
さすがはハードボイルド。
そして狐の面を探してくださいと言われた小銭形
「オッケェイ!
我が命にかえても!!」
おま…っ、何ヶ月前のネタだよ!
まあ、時代に流されないのはハードボイルドっぽいけども!

で、狐を追う小銭形。
だが飲み過ぎで動けなくなる。
ここで声を掛けてきたのは、狐の着ぐるみの3人組。
「どーすか?ウチの店でちょっと休んでいかれたら」
3人組の手には『イメクラ化け狐』という看板。
未成年者連れて風俗の呼び込みのバイトって、それは保護者の姿勢として物凄く間違っていませんか銀さん?

そんな狐の着ぐるみを見た小銭形。
葉巻を一服し、
「神妙にお縄につけい
キツネめが」
と、勘違いながらもかっこよく決め、そして……
「…なんていうプレイとかしたいんですけど いけますかね?」
と夜の街に消えていきましたとさ。
最低だ、この人…

その後。
一仕事終え、一服を楽しむ小銭形。
『男は たかが一本のために命をかける』
と渋く葉巻をくゆらせる小銭形。
その後頭部に上司の飛び蹴り。
「何やりとげた顔してんだァァ!!
仕事中イメクラ行ってただけだろーがァァてめーは!!」
更に上司の叱責は続きます。
「何してんだ お前!!
一本って何?そっちの一本か?
一本1万円コースか!?」
上司、怒りつつも上手い事言った!一本取られたね、こりゃ。
で小銭形は
『男には我慢できない一本がある』
と堂々と開き直り。
タチ悪いな、この人…
そんな小銭形に、上司が言うことにゃ、
お前は顔と仕事の能力のバランスがおかしい!!
その顔はなァどう考えても 仕事できる奴の顔だろう!
なのにどうして全然ダメなの どーしてバカなの!
なんで無駄にハードボイルド!?」
使えない部下を持ってしまった上司の悲痛な叫び。
苦労してるんだな、上司…
しかし叱られてる小銭形は、上司の悲痛な声もどこ吹く風。
『他人から見れば無駄に見えるこだわり…
しかしそこに男の全てがある』
あれだけ言われても、まだハードボイルドをやめやがりません!
せめて反省するフリくらいして見せなさいよォ!!
そんな小銭形になんとか反省させようと、上司は怒鳴るのではなく諭す説教にシフト。
「…平次
てめーがあらぬところでハードボイってる間に(変な動詞)
また犠牲者が出たんだぜ
忍び入った店の者、店主から丁稚にいたるまで 一人残らず血の海よ」
………こんな深刻な事件の捜査中にイメクラ行ってたの、この人!?
最低だ!最低だよ!!
死人まで出てる事件を遊び半分で捜査って…!被害者に申し訳ないと思わないんだろうか?
ハードボイルドとか言ってる場合じゃないだろ、オイコラァ!!
そんな読者の声を上司が代弁。
「もう狐の奴ぁただの凶賊になりさがっちまった
平次、こいつぁ10年も追っていながら、一度も捕まえられなかった てめーの罪だ
てめーが奴を捕まえてりゃ死ぬ者もいなかった
てめーが奴を捕まえてりゃ狐もあそこまで堕ちることは なかった
てめーは立派な罪人だ
無能というのも罪目に加えたいもんだね
完膚なきまでに正論だ…
この人、立派な上司だなあ…
そんな上司の正論に、小銭形もさすがに返す言葉もなく上司の背を見送るのだった。

その夜、いつもの屋台で一杯引っ掛ける小銭形。
万事屋3人組も一緒です。と
相変わらずハードボイルドな小銭形。それにいい加減ウンザリしたのか銀さん、
「もういい
しつこいハードボイルド」
と小銭形に言い渡します。
更にアニメの時、どうするのかと問われ
「うるせーんだよ
どうせそんなもん低視聴率でそのうち終わんだよ 関係ねーんだよ」
諦めんなァァァ!!
安西先生も言ってたじゃない。あきらめたらそこで試合終了だよ?
そんな小銭形に神楽ちゃんの説教。
「そんななァ ハードボイルドで頭いっぱいで仕事も手につかないならなァ
ハードボイルドなんてやめちまえ!!このバカチンが!!
その方がお前にとってもハードボイルドにとっても幸せだわ!」
この説教に銀さん、
「お母さん?」
とツッコみます。
そうね。女は皆、母になる素質を持って生まれているのです。
で、お母さんに叱られた小銭形
「んんんん!!できるもん!!
ハードボイルドも仕事もっ…俺っ 両立するもん!」
アンタ一体どこを目指しているんだい?
このまま進んで行っても、ハードボイルドには到底たどり着けそうにないんですが?

そんな小銭形は叱られても、ハードボイルドをやめません。
挙句、
『何でも俺の事はお見通し
思えば十年来のつきあいかミュ
と、萌えキャラの口癖みたいな事まで言い出します。
明らかにハードボイルド行きとは違う線路走ってるよ、この人!

その後、屋台の親父さんが「狐は変わっちまった」と言うと、狐のフォローをする小銭形。
辛うじてハードボイルドの欠片は残っているようです。
と、思ったらァ!
『男って奴はいつだって殴り合わなきゃわかり合えない生き物らしい』
とかいう渋い文章の後ろに出てきた回想シーンは、モロSM!!
ダメだ、このオッサン!!

そんな案配で、小銭形がダメっぷりを見せ付けていると、子分が駆け込んできます。
狐が犯行予告状を出してきたとのこと。
ここで遂に小銭形が本物のハードボイルドを見せてくれます。
「腐った卵は俺の十手でぶっ潰す!!
それが俺のハードボイルド道だ!!」
決まった!
が、ここで親父さんが一言。
「旦那 勘定がまだです」
新八の言うとおり、きまらない人だ。
更に親父さんは、
「もう戻ってこねーかもしれねーんで 今までのツケの分も」
と追い討ちを掛けます。
きびしーッ!

そして親父さんは小銭形が払ったお金をそのまま銀さんに渡します。
小銭形の愚痴に付き合うのはもうウンザリなんでねェ、と言いながら親父さんは頭を下げます。
「どうぞ小銭形の旦那をよろしくお願いしまさァ」
(ハードボイルドォォォォォォォ!!
親父ハンパじゃねーよ!!
ハードボイルドの化身だよ!!)
同意!!
親父さんが一番カッコイイよ!
もう親父さんにめろめろ。
神楽ちゃんも鼻なんかほじってないで、親父さんにめろめろになりなさいよ。

後日。
大江戸美術館に張り込む万事屋と子分。
……1人キャッツアイが混ざってるんですが。
そこはスルー?
誰もツッコまないの?
見えてないの?キャッツアイは実際には存在していないの?私にだけ見える妖精さんなの?
確かに神楽ちゃんは妖精さんの如く可憐ですが。

まあ、そんなわけで皆が張り込んでいる中、小銭形も到着。
「大きな声を出すな」
とか言いながら、ハーレーに乗って現れなすった。
オッサン、ハーレーに乗れば誰でもハードボイルドになれるわけじゃないんだよ?
しかもガウンにワイングラスまで装備。この人、どんだけコテコテなハードボイルド感持ってるんだよ。

そんなコテコテハードボイルダーの後ろで神楽ちゃんことキャッツアイはハーレーに目をつけていました。
「…カッケー」
とか言いながらハーレーいじってます。
嫌な予感…
しかし他のメンバーは神楽ちゃんを放置。
こんな危険人物を放置って、君達の危機管理能力を疑うよ。

で、神楽ちゃんの危険行動に気づかない銀さんは、小銭形を小粋な全身タイツにしようとしていました。
「いや、タイツは勘弁してください
キャッツアイじゃないスか」
と抵抗する小銭形。
その背後で神楽ちゃんはハーレーに跨り上機嫌。
「みーつめるキャッツアイみーつめるキャッツアイ
ル〜ララルルル〜」
さては神楽ちゃん、そこしか知らないな?私と同じだね☆
そんな神楽ちゃんを振り返り、銀さんはキャッツアイの衣装を貸してくれと頼みます。
が、そこには神楽ちゃんの姿はなく…
「あ〜〜れ〜〜」
バイク動いちゃった!正面から突っ込んじゃった!
作戦台無し。
しかし銀さんは真顔で
「よし。陽動作戦成功だ」
ヒドッ!
神楽ちゃんを切り捨てやがった!!
「神楽の死を無駄にするな」
って、何死んだことにしてんのよ!!
大人って汚い…

第134訓漫画家は原稿のストックが出来てこそ一人前
混乱のかぶき町。
その原因となったRYO−2ウイルスは、どうやら攘夷志士のテロでばら撒かれたものらしい。
ウイルスを載せていたトラックから発見される犯行声明文。
そこには、こう書かれていた。
『こち亀30週年おめでとう
       亀有防衛軍』
………これ犯行声明文…?
それを見た松平のとっっぁん、
「こち亀30周年?ふざけやがって。
単行本収録時どうするつもりだ
ああっ言っちゃった!!
この企画を告げられたジャンプ作家達の心の声を言っちゃった!!

まあ、それはともかく、生物兵器を前にマスク一枚のとっつぁん。
何故こんな軽装で平然としていられるのか?
それはね、ウイルスを防ぐ完全に防ぐ方法を知っているからなのさ。
どんな方法かって?
「いいかァ!!
家に帰ったら 必ずうがいと手洗いを忘れるな」
うがいと手洗い。これ最強。
お茶でうがいしていたら尚よし、ってね。
とっつぁん、それじゃあ風邪しか防げんよ…

その頃パチンコ屋では、呆然と立ちすくむ新八。
絶望に染まった顔で、
「そんな…ウソだ…
……が…
姉上が…
姉上の眉毛がァァァ!!
姉上ェェェェェェ!!
嫁入り前に何て事をををを!!

そこかよ!
さすがのツッコミ班長も姉の変貌に動揺して、ツッコミを間違えた模様です。

取り乱す新八を抑える桂。
「君の姉上は最早 姉上ではなくおっさんだ
しかも見ろ あのワンカップとチーカマを
既におっさん達からビッグおっさんとして祭り上げられているようだ」
さすがはお妙さん。
いかなる世界でも頂点に君臨し続けるのですね。

マユゾン界の帝王となったお妙さん、手下に何か指示しています。
それを桂が解読。
「今日も?
一杯?
いっとく?」
酒で部下とコミュニケーション。お妙さんは部長か!?

その後、襲ってくるマユゾン。
逃げ出す一同。
この頑丈な戸なら しばらくもつ、と長谷川さん。
が、しかしあちらには魔王がいるんですよ?
ドパァッ
教本に載っていそうな美しい飛び蹴りで戸をぶち破るお妙さん。
魔王的強さを見せつけながらも、笑顔のままなのが恐ろしい…

慌ててエレベーターに避難する生き残り5人。
エレベーターが閉まり、ひとまず安全を確保し、人数確認。
「1 2 3 4 5 6
ああ大丈夫だ」
6人全員いるようです。よかったよかった。
が、新八は何か疑問を感じたらしく
「…いや
ちょっと待ってくださいよ
…6人?
もっかい数えて下さいよ」
新八に言われ、もう一度数え直す銀さん。
「俺にお前に神楽、ヅラにさっちゃん、長谷川さん」
………いや、長谷川さんグラサンのみなんですけど…?
「待たんかいィィ!!
はっ…長谷川さんがコレっ…
グラサンだろーが!!」
銀魂の良心、新八のツッコミ。
それに対して銀さんは真顔で、
「そーだよ
長谷川さんはグラサンだよ」
なんて真っ直ぐな目をしてるんだ、この人…(ゴクリ)
「そーじゃなくて
長谷川さんがグラサンしかありません!!」
それでも銀魂の良心は、長谷川さんのために吠える。
が、神楽ちゃんは真顔で、
「そーだヨ
マダオにはグラサンしかないネ」
なんて汚れない目をしてるんだ、この子は…(ゴクリ)
「1階に置いてきちゃったんだ!!
マズイよ!!
早く戻って助けないと 長谷川さん…」
状況を理解し、テンパり頭を抱える新八。
しかし神楽ちゃんは、微塵も同様を見せず
「ヤーヨ
今 戻っても全員奴等の餌食になるだけネ
私あんな眉毛なるの御免ネ」
涙をのんで長谷川さんを捨て、残った人々の生存を最優先する神楽ちゃん。
リーダーは辛いね。
(涙をのんだ気配が全く感じられないんですが?)
一方、銀さんはサングラスを持ち、
「それによく考えてみろ
コレ…ぶっちゃけ長谷川さんじゃんね?
現実から目を背けずよく考えてみ?
コレと1階にとり残されてるヒゲ
ぶっちゃけ どっちが本体だ?」
長谷川さんの構成要素って、グラサンとヒゲだけだと思ってませんか、銀さん?
「1階のは アレただの『グラサン掛け器』アルヨ〜新八」
バナナ掛け器並みに使い方の限定された道具だなオイ!
挙句、
「フックだヨあんなもん、ヒゲの生えた
本体はこっちだもんネ〜。ねっマダオ」
…なんか長谷川さん本体より、グラサンの方が優しくされてない?
ある意味、グラサンオンリーのままの方が、長谷川さんは優遇されるのかもしれない…
そんな優しさに触れ、無機物であるはずのグラサンが返事をした。
おお、愛が奇跡を起こしたのですね。
「ウン。リーダー(桂裏声)」
けれどその声は、実はグラサンを長谷川さんだと信じる夢を壊すまいという桂の優しさだったのです。
桂はまるでサンタクロースを演じるパパみたいですね!
更にさっちゃんまで
「新八君
昔から人々の間では人の心というのが どこにあるのか取り沙汰されてきたわ
人の心は心臓に?それとも脳に?
私は違うと思う…
それはきっとグラサ」
ここで新八ブチキレ。
「てめーらに心はないのか!!」
グラサンには心があっても、この4人には心がないのです。
この4人は、人としてグラサンにも劣る存在なのです。
そんな4人に対し、銀魂の良心新八は
「長谷川さんのおかげで 僕ら助かったんですよ!!
もういいです!アンタらみたいな薄情者に もう頼みません!!
僕だけ1階で下ろしてください」
新八…お前ってやつは……お前ってやつはぁぁぁぁぁっ!!
なんっていい奴なんだ!!
感動した!頭なでなでしてあげる!

そんなこんなで揉めていると、何故か止まるエレベーター。
まだ3階ですよ?なんでこんな中途半端なところで止まるんですか?
と訝しがる一同。
なんで止まるのかって、そりゃあ3階でエレベーターを待っている人がいるからですよ。
………………
それ、マユゾンじゃん!!
とエレベーター内は大パニック。
開けるな閉めろと騒ぎ立てますが、無情にもドアは開き、そしてそこに立っていたのは…
エリザベス!!!
しかもエリザベスの股の間には長谷川さんが隠されていた!
「エリザベス お前まさか…長谷川さんを助けて…」
感動!!
ああ、なんて頼りになる人なのエリザベス!
貴方のたくましい白い腕に抱かれて眠りたいわ…
そんなエリザベスのたくましさに主人公の座を奪われる兼ねないと危機感でも覚えたのか、銀さんが牽制。
「なんだよコイツ!
なんで無駄に男前なんだよ いつも!
まあ、エリザベスは見た目からして男前だからなあ…銀さんが嫉妬するのも仕方ないですよね。(真顔)

しかしあのマユゾンの群れの中、よく無事だったものだ。
あっ眉毛がないからか!
というわけで夫であるエリーの活躍に桂、上機嫌。
そんな桂にエリーは
『足手まといにならないでよね 桂さん』
とプラカードで返答。
そのプラカードの文字を見て
「ん?お前また『ん』の書き方を間違っているぞ
仕方のない奴だ
今度また読み書きを教えてやる」
まだまだこの人には私がついていてあげないとダメなんだわ。
と嬉しげな桂。
「仕方がない奴だ」なんて言いながらも、好きな人が自分を必要としているのが嬉しくてしょうがないのでしょうね。どこの乙女ガールだ、お前は!!
とにかく上機嫌の桂、アッハッハッハッと笑っています。
その後ろで銀さんと新八はプラカードを注視。
『足手まといにならないでよね 桂さん』
ズームアップ
『桂さん』
ズームアップ
『ん』
………「ん」のくねくねってなってるとこがアレ両さんだな。
うん。間違いなくマユゾン化してるね。
というわけで何も知らない桂を残し、エレベーターのドアは閉められます。
上へと向かうエレベーターの中は、恐ろしいほど静まり返っていた。
しばらくして遠くから響く桂の悲鳴。
けれど何が言えるだろう?
こんな時に一体どんな言葉なら口に出来るというのだろう…?
「…銀さん」
それでも沈黙を破り、口を開く新八。
その言葉を銀さんは遮ります。
「言うな…
奴の死を無駄にするな
俺達はなんとしても生き残るんだ」
が、新八が言いたかったのは桂の事なんかではなかったのです。
「長谷川さん…エリザベスが連れてきたということは」
「………」
2人の背後で起き上がる長谷川さん。その眉毛はクッキリと繋がっていた…
「ぎぃあああああ!!」
悲鳴を上げる一同。
ここでさっちゃんが全員に剃刀を投げます。
「眉を!
つながった眉をそり落とすのよ
マユゾンを倒すにはそれしかないわ」
が、しかし動いている標的の眉毛なんか剃り落とせるわけがない!
というわけで…
ぞん
と見事に逆モヒカン刈られる長谷川さん。
遠慮が災いしちゃった銀さん。そこで遠慮とは無縁な人生を送っている神楽ちゃんの出番。
「ほァちゃァァァァ!!」
後ろからいったァァァァァ!!
眉毛にかすりもしていなーーい!!
「お前は思い切りが良すぎ!!
すがすがしいくらい どこ狙ってんの!?」
いっそ丸坊主にしてくれ、と言いたくなるような髪形にされてしまった長谷川さん。
やはりここは素人の出る幕ではなかったようです。
ここで元お庭番衆さっちゃんが颯爽と剃刀を片手に駆け出した。
…のはいいけど、眼鏡落としちゃったよ!手元狂っちゃったよ!新八剃っちゃったよ!
結局、剃刀作戦失敗。
エレベーターから飛び出す一同。
逃げながら
「大丈夫ですよね銀さんコレ!!
来週には直ってますよねコレ!」
と聞く新八が痛々しい。
「わからん
山崎のアフロは4週続いた
銀魂こわっ!
いらんところでリアル志向だよな。
実際、新八の髪が元に戻るかどうかは、全くの未知数です。
空知が、この髪型を描くのが面倒だと思わなければ、続く可能性が大きいです。

なんとか屋上まで来た4人。
すると上空にヘリが。
おお。松平のとっつぁんだー。
とっつぁんがRYO=2のワクチンB−超5963を持って来てくれたぞー。
B−超5963を『莫迦門』でブチまけば、今回の騒動も一件落着だー。
そうさ。両さんはいつだって部長の「馬鹿もん」という一喝で止められるのさ!
と思ったら、とっぁんの眉毛がムズムズしてきて…
とっつぁんまでRYO−2の餌食に!
そしての救助のヘリ墜落。
と同時にマユゾンが屋上になだれ込んでくる。
大群のマユゾンに捕まり、眉毛が繋がっていく新八、神楽ちゃん、さっちゃん。
そんな中、ただ1人RYO−2ウイルスに負けなかった男がいた。
元からRYO−2の資質であるダメなオッサン属性を持っていたその男。
そう、我等が主人公、銀さんだー!!
「バーカモンんんん!!」
こうしてかぶき町は救われたのだった…

そしてパチンコ屋の屋上では長谷川さんが一人、煙草をふかしていた。
そしてポツリと
「辛ェ」
頬を伝う涙。
「辛すぎて涙 出てきやがった」
先々週のシリアスが台無し☆

第133訓木を隠すなら森
キャサリンの眉毛が繋がりかけていた。
それが全ての始まりだった…

眉毛を剃りに行ったキャサリンに
「アリャ絶対 牛乳飲んだら口の周り白い膜できるタイプだな」
「あーいますよね そういう無防備な娘
平然とヒゲはやしてる娘」
無防備にパンツ見せる娘は好きなくせに、無防備にヒゲ生やす女は嫌だってのかい。そんなわがまま許さないよ!
更にヒゲ談義は続き、
「いい女ってのは毛穴からして違うんだよ
眉間に毛ェ生えてくる時点で もう問題外だな
亀有で生きていくしかねーよ もう
「銀ちゃん鼻毛でてるヨ」
マルハーゲ帝国で生きていくしかないですね、もう
ちなみに眉毛が丸まったらグランドライン行き、眉毛から羽が生えたらソウル・ソサエティ行きが決定します。

そんな会話をしていると、キャサリンが出てきます。
が、なにやら様子が変です。
「…どうした
ハリキリすぎて眉毛おとしちまったか?」
と鼻毛を抜きつつたずねる銀さん。
「コォア〜」
と、よだれを垂らしつつ顔を上げたキャサリンの眉毛は…
「ギャハハハハハハ!!
眉毛が!!
お前…眉毛剃りに行ったんじゃねーのかよ!
架け橋が…栄光の架け橋がかかってますよ プクククっ!!」
こんな架け橋を渡らないと、栄光にたどり着かないのか…栄光への道は険しいな。
で、侮辱を受けたキャサリンは何故かお登勢さんを攻撃。
カウンターの中で猫耳と熟女が、くんずほぐれつしています。
そんな光景にも動じない銀さんと新八。
淡々と会話を交わしています。
少しは止めようとしなさいよ、あんた達…
しばらくもみ合った後、立ち上がったお登勢さん。
その眉毛は栄光の架け橋になっていた!!!
そして銀さんたちに襲い掛かって来たー!!

逃げ出す万事屋3人。
途中、止まっているタクシーを見つけ、その窓を叩く新八。
「変な眉毛に追われてるんです!!開けてください!」
その声にゆっくりと振り返る運転手。
その眉毛は…繋がっていたァァァ!!!
銀さんの蹴りで運転手を気絶させ、呆然とたたずむ万事屋3人。
すると警報の音が鳴り響きます。
『緊急警報発令
緊急警報発令
けっして眉毛がつながっている人物 毛深い人物には近づかないでください
非常に危険です』
こうしてかぶき町は地獄の町と化した…

この異常事態に松平のとっつぁんは記者会見を開きます。
詰め寄る記者達にとっつぁんは
「今 調査中」
の一言で押し通します。
そんな記者会見なら しない方がマシだよ、とっつぁん…

眉毛の暴徒達をゴミ箱の裏に隠れてやり過ごす万事屋3人。
路地裏を通り安全な場所をさがそうとします。
が、歩き出した途端に突きつけられる刀。
「止まれ
手を後ろに組んで眉毛を見せろ」
眉毛を見せろって…
迫力のない脅迫だな。
刀を突きつけてきたのは血まみれの桂でした。
荒い息を吐きながら、この先は危険だという桂。
「あちらに行っても無駄だぞ
地獄しか待っておらん
俺もなんとか切り抜けてきたが この様さ」
鬼気迫る表情の桂。
その後ろに回想シーン。
「桂さん、回想がおかしいんですけど
どう見ても 転んでケガしたようにしか見えないんですけど」
新八のツッコミに桂は…
「やはり…サンダルでゴミを捨てにいったのが間違いだった…くっ
「生ゴミが かなり異臭をはなっていたのでな…くっ
否定しないのかよ!
少しはカッコつけようよ!嘘でもいいから武勇伝話そうよ!!
そりゃ新八に
くっじゃねーんだよ!
アンタ ゴミ捨てでそんな深手負ったの!?」
と呆れられもするよ。
神楽ちゃんに
「ヅラ
お前の頭もそろそろ捨て時アル
と馬鹿にされもするよ。
誰かジャムおじさんの所に行って桂の頭をもらってきてやってください。
「ヅラパンマン、新しい頭よー」
「元気100倍ヅラパンマーン!」
愛と勇気しか友達がいない点で、桂とアンパンマンは似ていますね!(注・エリザベスは恋人に分類されます)
ああ、こんなことばっかり書いてるから、桂のこと嫌ってると思われちゃうんだな…
私、桂大好きですから!好きだからこそネタにしてしまう捻じれた愛情をどうか許して。

銀さんに、
「奴等は一体……」
と聞かれた桂、真面目に暴徒達について考察します。
そして考察の最後に
「眉毛ゾンビ…『マユゾン』でどうだ?」
…何故、最後まで真面目モードを貫けないんだ桂よ…
いや、本人は100%大真面目なんでしょうけどね…
そんな桂に銀さんは
「黙ってろカス」
「カスじゃないマユゾンだ」
ただ単にマユゾンって言いたいだけだろ、桂…
更に銀さんに
「何とか生き残る術はねーのか?カスラ」
と言われ、
「カスラじゃない…
マユゾンだァァ!!」
絶対マユゾンって叫びたいだけだろ、桂!!
っつか、叫んだりしたら見つかるんじゃないの…?

案の定発見される4人。
焦った銀さんは思わず、
「ヤバイ!!
マユゾンに気づかれ…」
言っちゃった。
それを聞いた桂、咳払いしてちょっと得意げです。
そんな桂にカチーンときた銀さん、
「何嬉しそうな顔してんだァァァァァ!!」
と顔面キック。
しかし桂はヘコたれない。
「フハハハハハハ銀時!!
俺は忘れんぞ!
お前は言った!マユゾンって!マユゾン決定ぃ!!」
アホだなあ…桂は究極のアホだな…
そのアホさが逆に可愛らしさを高めている……実に不思議な男よのう。

というわけでマユゾンに取り囲まれた4人。
ピンチ!
すると、真上の窓から
「オイこっちだ」
と救いの声が。
一も二もなく窓によじ登る4人。
そこにいたのは、なんと長谷川さん!
思いもよらぬ仲間の出現に喜ぶ新八。
しかし…
長谷川さんの腕からは血が滴り落ちていた。
言葉を失う新八。
長谷川さんは痛みを堪え、ニヒルに言います。
「俺もヤキが回ったもんだ
あんな連中にやられちまうなんざ」
そして長谷川さんの後ろには回想シーン。
シルクハットにタキシード、そしてブリーフ姿の西洋紳士が銃を構える。
「ハセガワ〜オ前ハ死ヌノダ〜」
………何これ?
「奴らって コレ誰だァァァァァ!?
コレ完全に別の事件に巻き込まれてるじゃないスか!!
別の事件っていうか…事件であるのかどうかも疑わしいよ!
どういうシチュエーションですか、これは!
すると長谷川さんから説明が。
「店長だ
寝ぼうしたら しばかれた」
血が出るほどしばかれたの!?
それ警察に行った方がいいよ!
ってか、こんな店長がいる店でバイトすんなよ!!
もう少しバイト先選ぼうよ、長谷川さん!
選ぶ余裕もないほど生活が逼迫してるのか!?
そして長谷川さんは後悔の弁を口にします。
「クソッサンダルじゃなけりゃ もっと素早く動けたのに…」
後悔するポイントはそこじゃないと思うんですが…
このアホアホ展開に、ツッコミ担当新八は
「サンダルはもういいわ!!
つーかアンタら結局全然マユゾン関係ない所で、勝手に死にかけてるだけじゃねーか!!」
「ゴホン」
ツッコミ内でマユゾンが使われたので、桂ご満悦。
頬まで染めて得意げな顔。
すかさず銀さんが後頭部を蹴り飛ばす。
ちょっとキツイくらいのツッコミが、2人の関係にはちょうどいいの。刺激がほしい時期なんです。

弱った長谷川さんを支え、新八は前に向かって歩き出します。
すると天井から声が。
「前に進むって、前って一体どこにあるのかしら」
と天井からぶら下がっていたのは、さっちゃん。
驚く一同に
「アレを見てみなさい」
とパチンコ屋の入り口を示します。
そこには大挙して押し寄せるマユゾンが!!
何故こんなにもマユゾンが?
桂の問いにさっちゃんは答えます。
「今日は新台入替だからよ」
他にも賭場競馬場、そして床屋で角刈り…とマユゾン達はオッさん行動を取っているのだ、とさっちゃん。
「オッさんなの
彼等 眉毛がつながった時からオッさんになってしまったのよ
RYO−2のせいで」
その言葉に衝撃を受ける桂。
「!!
RYO−2!?
RYO−2だとォ!?今RYO−2と言ったか!!
バカなァァァァァ!!
RYO−2だと!!何故そんなものが
え?マジRYO−2!?」
「何回言うんだよ」
5回ですね。
5回もRYO−2言ってる割には、全然話進んでないんですが…
更にさっちゃん、
「まさかRYO−2が絡んでいるなんて
RYO−2はないと思ったけど まさかRYO−2なんて」
「もういいよ しつけーよ
引っ張り過ぎなんだよ
なんだよRYO−2って」
このツッコミが入って、ようやく本題に突入です。
新八がいないと話が進みゃしない。
新八は銀魂の良心ですね。
で、つまりRYO−2とは…
「アンデランス戦役において丸米族が使用したといわれる地獄のウイルス兵器
敵国である猩々星は皆 猿のような姿であることを勘案し、敵味方入り乱れての乱戦中でも使用できるよう改良されたウイルス
つまり毛深い奴にだけ感染するようつくられたウイルス」
ここまでの説明は、まあ納得です。筋は通っている。が、
「感染した者は眉毛がつながり女子供例外なく全て…
ダメなオッさんになってしまう地獄の兵器よ」
そこがおかしい!!
なんでダメなオッさん!?
なんでわざわざ戦場でダメなオッさんを量産!?
そのメリットがよくわからん!!
更にさっちゃんは続けます。
「金にがめつく強欲で仕事もなまけてばかり
豪快に見えて なんかマニアックな繊細な趣味とかもってる
なんか気持ち悪い
気持ち悪いって言っちゃった!!!!!
明らかに両さんを指した台詞のシメで気持ち悪いって言っちゃった!!
30周年記念なのに気持ち悪いって言っちゃったよ、この人ォォォォ!!
大丈夫なの!?
なんか色々大丈夫なの!?
偉大な先輩に対して気持ち悪いとか言っちゃって大丈夫なの!?
まあ、秋本先生はこんな事で目くじら立てるような狭量な人じゃないだろうから大丈夫だろうけど。
でも気持ち悪いって言ったよ、この人…

まあ、気持ち悪い発言は置いといて。
深刻に地球総ダメなオッさん化現象を危惧し、深刻に悩む桂とさっちゃん。
しかし銀さんと長谷川さんはパチンコに夢中。
そして新八は使いっぱしり中。
普段からダメな人たちには、ダメなオッさん化など恐ろしくもなんともないのであった。
そんな不真面目な連中に、真面目大魔神桂はおかんむり。
「地球が滅ぶかもって言ってるんだぞォ!!
なんだ貴様ら そのカンジはァ!!」
そのカンジって…具体的にどんなカンジなのか言えない所が、実にアホっぽいですねえ。
で、怒っている桂に対して、銀さんと新八はテンション低く対応。
「え?いやダメなオッさん言われてもな〜」
「ねェ?緊張感が…」
「ダメなオッさんのどこがダメなんだ!!
言ってみろ!!
1つずつ直していくから!!」
直しちゃったら、ダメなオッさんじゃなくなっちゃいますよ。
桂は、言いたい事を頭の中で一度整理してから口に出したほうがいいよ。勢いでしゃべると、君グダグダだよ。(私の感想文も大概グダグダですが)

そしてさっちゃんも銀さんに詰め寄ります。
が、銀さんは無視。
「…ひどい
ひどいじゃない
あの時…あの時交わした愛は全部ウソだったの!?」
その後ろに回想シーン。
シルクハットにタキシード、そしてブリーフ姿の西洋紳士が水の中で叫ぶ。
「アナタガ〜!
好キダカラ〜!
死ヌホドゥオ〜!」
はい。ツッコミ担当の出番ですよー。
「だから誰コレェェ!?
店長ォ!?コレ さっきの店長じゃね!?」
店長か、あるいはチャン・ドンゴンです。
難しい二択問題ですね。

混乱していく皆。しかし銀さんは冷静です。
「んなもんで地球が滅ぶかよ〜」
明日になれば元に戻ってるさ。このパチンコ屋の入り口は特殊ガラスだし、助けが来るまで篭城してればいい。と実に正しい判断。
幸いにもここはパチンコ屋。
「パチンコの景品もあ…」
景品所のカウンターの上には神楽ちゃん。その横には山のような空の食品群…
ラマーズ法をしながら「妊娠したアル〜」
神楽ちゃん………
女の子なんだから、お腹出しちゃメ!
女の子はお腹冷やしちゃいけないのよ。
……わかってます。ツッコむ所、間違ってますよね。
でも、ツッコミ班長の新八がスルーしてるんですから、別に私がツッコまなくてもいいんじゃないかなって思って…

まあ、そんなわけで残念ながら食料はなくなりましたが、あ、でもチョコが一枚だけあったので、皆に配り、これでなんとか耐え忍べるんじゃない?みたいな。魔王が来る訳でもないしね。みたいな。
と、突然入り口のガラスが砕け散る。
砕いたのは、素手の拳。
人間には破壊不可能な特殊ガラスを素手で割り砕いたその人物は、悠然とパチンコ屋に入店。
笑顔の美しいその人の名は…志村妙。
魔王降臨。
立てこもりメンバーの死亡フラグが立ちました。
ご愁傷様。

というわけで、来週は30周年記念じゃないってのに、以下次回。

第132訓 私と仕事とどっちが大事なのとかいう女にはジャーマンスープレックス
単身乗り込んできた土方。
それを見て婚約者は「アレ1人片づければ事は済む」と言い放ちます。

その頃、ミツバ殿は生死の境をさまよっていた。
そして沖田は、銀さんのバイクで埠頭へと向かう。
心の中でミツバ殿に謝りながら。

同じ頃、真選組のパトカーも埠頭へと向かっていた。
パトカーの中で近藤さんは、
(トシ あのバカヤローめが)
と、1人で全てを背負おうとした土方を責めます。そして…
(俺ァしってんだぞトシ
お前が ミツバ殿を…)
……相思相愛だったのか…なら、どうして…

そんな切ない設定持ちの土方さんは満身創痍。
しかも敵に囲まれ絶体絶命。
ボロボロの土方を見下ろし、婚約者は本音暴露トーク。
ミツバ殿と婚約したのは真選組を抑えるためだった。
しかし病持ちだったとは計算外。
その言葉に対し、ただ静かに刀を抜く土方。
「俺ァただ惚れた女にゃ幸せになってほしいだけだ」
漢ですねえ…
ただ、刀振り回してたら女の人を幸せに出来ないのかは疑問だが。
惚れた女のためならば、どんな戦場からも生きて戻ってくるって方がカッコイイと思うけどなあ…

それを聞いた婚約者は表情も変えず、砲撃を指示。
が、そこに真選組が駆けつける!
乱戦の中、土方は銃撃によって吹き飛ばされる。

一方、主犯の婚約者は車に乗り込み逃亡。
しかも、ミツバ殿を人質にしようなどという算段を立てています。
が、そんな婚約者の方を貫く刀。
なんと土方が車の上に乗っていたのだ!
婚約者は部下に土方を落とすよう命令。
銃を持った部下が土方に狙いを定めるが…
銀さんの木刀による一撃が決まる。
そして銀さんは懐からせんべいを取り出し、土方に投げつける。
「安心しな
せんべい買いに来ただけさ」
そう言い、車のタイヤに木刀を差し込みつつ、
「てめーで届けてやりな
その方がアイツも喜ぶだろ」
銀さんの、こういうさりげない物言いは、ホントいいよなあ…

そして車の前方には、てめーの片割れ、沖田が。
病院にいるはずの沖田の姿に驚く土方。
その視線を静かに受け止める沖田。その真っ直ぐな目に、土方は全てを悟る。
銀さん同様に、車の勢いを殺す土方。
迫る車を見据え、沖田は黙って刀を抜く。
その脳裏に浮かぶミツバ殿の言葉。
『私を置いていくんだもの
浮気なんてしちゃダメよ
きっと自分の道を貫いてくださいね
きっと
きっとよ』
沖田が刀を振り下ろす。
その一撃は車を両断する。
爆発する婚約者の車。
その煙を、哀しく見つめる沖田。
沖田の後ろで、土方は目を伏せ煙草をくわえる。

その後、場所は病院に移り。
医師から説明を受け、言葉もなく俯く真選組隊士たち。
沖田はミツバ殿の病室でうな垂れる。
「…ごめんなさい
俺ァ…
ろくでもねェ弟だ…
結局姉上の幸せ 奪ってきたのは…俺」
そう言って「ごめんなさい」を繰り返す沖田。
その顔に手を伸ばすミツバ殿。
静かに微笑み
「…よく…頑張ったわ…ね」
と。
そして
「今…まで 充分…わた…幸せだった
あなたみたいな…立派……弟…もって」
沖田の頬を撫でながら、ミツバ殿は最期に
「そーちゃん
あなたは…私……の…自慢の…弟よ」
そして力を失い、ベッドの上に落ちるミツバ殿の手。
その手を取り、沖田はもう一度頬に当てる。
嗚咽の声が病室に響いた。

病院の屋上では土方が一人、激カラせんべいを頬張っていた。
そしてポツリと
「辛ェ」
手すりに落ちる涙。
「辛ェよ
チキショー 辛すぎて涙出てきやがった」
……なんでアンタ屋上にいるのさ?
銀さんが2人で届けろって言ったじゃない……
婚約者斬っちゃって、合わす顔がないのかもしれないけれど…最期くらい傍にいてあげればいいのに。
散々冷たくしてきたんだから、最期くらいはさァ…
最後まで悪役を貫くのが土方なりの筋の通し方なのかな?
不器用な人

それを物陰から見ていた銀さん。
手に持ったせんべいを頬張る。
「辛ェ」

第131訓 男ってメンドくさい
山崎と2人で何を話していたのかと聞くミツバ殿。
銀さんは
「男が隠れてコソコソ話してたら コレの話題に決まってるだろ」
と『ナースの花ビラビラ』を懐から取り出します。(ひどいタイトルだな)
なんでエロビなんか持ち歩いてるの!?
…いや、これは多分、ミツバ殿に言い訳するためにさっき買ってきたものなんだよ!
そうさ、そうに決まってる。そうよね。そうなのよね、銀さん?

その言葉にミツバ殿は少しさびしそうに微笑みます。
「男の子っていくつになってもそうなのね
集まっては つるんで悪だくみばかりして」
そしてミツバ殿を置いて行ってしまう。
だから、置いていったあの人達を見返してやるためにも幸せにならなきゃね、と言うミツバ殿。
それを聞きながら銀さんは、先ほどの山崎の話を思い出します。
転海屋は攘夷浪士と黒いつながりがある。
それを思い、何も言う事ができない銀さん。
するとミツバ殿、突然激しい咳を始めます。
「休んだ方が…」
と言う銀さんにミツバ殿は
「もうちょっと誰かとお話していたいの」
けれど、布団の上に散る赤い染み。

その知らせを聞き、駆けつける沖田と近藤さん。
医者は
「家族の者は それ相応の覚悟はしておいて」
と言い渡します。

その頃、土方は港にいた。
ミツバ殿のところに行こうとしない土方に、山崎は言います。
「副長 行ってあげてください」
以下の山崎の台詞に全面同意!!一言一句余すところなく全面同意!!
それだよ、私もそれを言いたかったー!
よくぞ言ってくれた山崎!偉いぞ山崎!
しかし土方は動かない。
俺が薄情ってわけでもなかろう。こんな時に商売してる旦那もいるんだから、と。
その顔に浮かぶのは修羅の顔。
言葉を失う山崎。
そんな山崎に
「引き続きこの件は極秘扱いで頼むぜ」
と言い置いて、1人歩き出す土方。

一方、病院では…
集中治療室に入ったミツバ殿を、じっと見守り続ける沖田。
そんな沖田に
「俺と交代!
寝てきたから 俺」
と声をかける近藤さん。
が、
「くま」
目の下にクッキリくまが出来ていますよ?沖田の方がクリアな目をしてますよ?
それでも
「……メイクだ コレは」
と言い張る近藤さん。
本当ーにこの人はいい人だなあ…
そりゃあ、いろんな人に惚れられるわけだよ。(ただし妙齢の女性は除く)
で、沖田の隣に立ち
「トシと派手にやり合ったらしいな」
と土方の話題を振る近藤さん。
しかし沖田は
「野郎の話はやめてくだせェ」
と、にべもない。
それでも近藤さんは話を続けます。
すると沖田は
「やめろって言ってるんでェい!」
と無理やり近藤さんの話を遮ります。そして、
「肝心の野郎はどーしたィ
姉上がこんなんだってのに姿も見せねェ
昔振った女が死のうがしったこっちゃねーってかィ
さすがにモテる男は違うときた」
と暴言。
が、近藤さんはそれを諌めず、疲れているせいだとして沖田に寝るようにすすめます。
その言葉に沖田は、
「……軽蔑しましたか」
近藤さんは否定も肯定もせず、ただ「…寝ろ」とだけ繰り返します。
それを突き放されたと感じたのか、沖田は
「邪魔ですかィ俺は
土方さんと違って」
……………沖田は馬鹿な子だなあ…
馬鹿で馬鹿で馬鹿で可愛い。
自分で勝手にグルグル悩んで落ち込んで八つ当たりして…なんて馬鹿な子なんでしょう。
そして馬鹿だと思えば思うほど、可愛いなあという思いが強くなっていきます。
これがアレか。馬鹿な子ほど可愛いって奴か。
しかしサディスティック皇子に、こんな裏の顔があったとは…
確かにこの子はガラスのハートだわ。攻撃されると脆そうだ。
こういう子には無条件に愛してくれる人が必要だよね。だからミツバ殿は死んじゃダメだよね。 なんとか生き抜いてくれミツバ殿!

沖田の発言に近藤さんがキレ、沖田の胸倉をつかみます。
と、そこに山崎が駆け込んできます。
そして、土方が1人で転海屋の摘発に乗り込んでいったと報告します。
その言葉に近藤さん、
「てめェ なんでその件 今まで黙っていた!!」
近藤さんに詰め寄られ、山崎は
「親類縁者に攘夷浪士と関係のある者がいる事が隊内にしれれば
沖田隊長が真選組での立場を失うと…
………………………っっ!!
ぎ…ぎゃああああああああああああああ!!!!
どどどどどどどうしよう!
私、先週とんでもない暴言を…
まさかまさか土方にこんな深い思いがあったとは…
いや、もちろん何がしかの思慮があろうとは思っていたけれども…まさかここまで沖田のことを思っていてくれたとは…!!!
うわああああああああああ…
どうする!?先週の感想を改ざんするか!?無かった事にしてしまおうか!?
いやでも、今更改ざんしても読んでしまった人の記憶までは消せないぞ。どうしよう!?
土方さんファンの方々に不快な思いをさせた事実は消えないぞ。どうしよう!?
なんて馬鹿なことをしてしまったんだ私はぁぁぁぁっ!!
申し訳ありませんでした!!!土方さんのお心を考えもせず、非難した私の浅はかさをどうかお許しください!!
私は馬鹿だ……

土方の想いを知った沖田。
「あの野郎ォ!!」
と走り出そうとします。
そんな沖田を引き止める近藤さん。
ミツバ殿の側にいてやれ、それに剣に迷いのある奴は足手まといだ。
そう言われた沖田。しかし土方に貸しをつくるのはご免だと返します。
「俺はアンタが思う程キレイじゃねェ
いつもアンタ達と一緒にいても溝を感じてた 俺はアンタらとは違うって
だから姉上もアンタもアイツの所へ…」
と、ひねくれいじけた沖田の発言に近藤さんの鉄拳。
しかし、それでも沖田はいじけたまま。
「随分と俺には手厳しいな 近藤さんは」
ああ…お馬鹿な子。
近藤さんが、そんな差別するわけないでしょ。
そんなお馬鹿なところが可愛くてしょうがないよ。
近藤さんは、いじける沖田に、土方が同じことを言えば殴ったさと言います。
「誰かがねじ曲がれば他の2人がぶん殴ってまっすぐ戻す
昔からそうだった
だから俺達は永遠に曲がらねェ
ずっとまっすぐ生きていける」
近藤さんは、本当に心のきれいな人だなあ…
こういう事をてらいなく言える所が近藤さんの魅力ですよねえ。
カッコイイ…
こういうシーンを見ると、近藤さんのかっこよさが何故女性に通じないのか、悔しくなってきますよ。
更に近藤さん、
「てめーが勝手に掘った小せェ溝なんて俺達はしらねェよ
そんなもん 何度でも飛び越えてって何度でもてめーをぶん殴りに行ってやる」
「もし俺が道踏み外した時は 今度はお前が俺を殴ってくれよな」
この人の器のデカさはすごいな。
こんな素敵な人がモテないなんて、世の中間違っとる!

そんな近藤さんの言葉に、遂に沖田は本音を語ります。
何もかもわかっていた。
ミツバ殿がひどい男に惚れるはずがないということ。
いつ死ぬかもわからない仕事をしている土方が家庭を持つはずがないこと。
ミツバ殿の幸せのために、土方がミツバ殿を拒んだこと。
全部、沖田はわかっていた。それでも。
「でも癪じゃないですか」
そしてしばらくの沈黙の後、言います。
…野郎は気にくわねェ
気にくわねェ野郎のままでいいんでィ

そう言った沖田の顔は穏やかで…
………なんか、この子には幸せになってほしいなあ…ミツバ殿、本当に生きのびてくれないだろうか?

全てのわだかまりを飲み下した沖田はすっきりした顔で立ち上がり、土方と近藤さんの下へ向かいます。
そんな沖田に声をかける銀さん。
寝たフリして、沖田の話全部聞いてたようです。
全くもう憎い人だ!
「フワァ〜よく寝たぜ
さて眠け覚ましに一丁いくか」
って、クマ丸出しで何言ってるの、この人は!

ああもう、今週出てくる男達は全員カッコイイな!
もう参った。参りました。
全面降伏です。
この男達に惚れずにはいられない。

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